坐骨神経痛と胃愈(背中のツボ) #坐骨神経痛 #腰痛
2022/08/25
坐骨神経痛、よく耳にするフレーズですね。腰から下肢にかけて生じる痛みの現象を
総称して「坐骨神経痛」と言います。脊柱管狭窄症により生じる痛みも症候名としては
坐骨神経痛となります。原因が器質的な(脊椎の変形、狭窄、ヘルニア、腫瘍他)がある場合は
やはり良くなるまでに時間を要するケースが多くなります。坐骨神経が何らかの要因により
圧迫、絞扼を受けていれば激烈な痛みになることが多く、そうでない場合の緩慢(それでも痛くてツライ)
な痛みは神経を包む神経鞘(刀の鞘のような物)の炎症がほとんどではないかと思います。要するに神経とその周辺組織
に炎症や浮腫み血瘀等により神経痛を起こします。治療は気血水の巡りを改善し、神経の興奮を鎮めるようにすれば良くなります。
その中でも割とよくあるのが胃兪で良くなるケースです。坐骨神経痛の場合の鍼治療ですと腰椎4番から
仙椎3番辺りまでのツボが主流になってきますが、たまに、胃兪が劇的に効果を発揮する時があります。坐骨神経の走行に沿って太ももからふくらはぎにかけて出ていた痛みが胃兪に一本鍼をするとたちどころに改善するのです。胃兪は胸椎12番目にあります。大分上になります。
胃兪辺りから出る末梢神経は坐骨神経とはあまり関係がなさそうなのにです。
何故、胃兪が効くのか?どんなケースで効くのか?
まずは、1.経筋が(胃経筋)ふくらはぎ→お尻→背中に続いている。経筋の障害による痛みの場合。
2.胃腸の弱りまたは、暴飲暴食。
3.ストレスでイライラしている。
これらの条件の複合、単独で坐骨神経痛を起こしている場合に胃兪が著効をもたらします。
胃兪が治療点になるかどうかは問診、視診、腹診、脈診、舌診等で判断いたします。