左肩、首のコリ、左腰痛、左膝痛
いよいよ桜の季節が本格的に到来ですね。僕は花よりダンゴなので、桜を肴に一杯やる方が楽しいです( ´∀｀ )
今回は「百会」というツボのお話です。
このツボは本当に効果的で様々な症状に効果を発揮します。
図を御覧頂くと丁度頭の真ん中くらいにあります。人体の煙突みたいなもので、あらゆる経脈の気がここへ集まります。「頭寒足熱」が精神的、肉体的に正常な状態ですので、ストレスや暴飲暴食等によってバランスを崩すとこれが逆転して頭や顔が赤くなったり、不眠、イライラ、足の冷えを感じるようになります。
以前、私の奥さんと口論になり、彼女が凄く起こった時に彼女の頭から湯気が立ち上がったの見ました( ´∀｀ )
あっ！人は興奮すると漫画みたいに本当に頭に血が上るんだと思いました。
直ぐに冷たいタオルで彼女の頭を冷やし百会に鍼をしてお互いに笑ったのを憶えてます。
つまり、百会は「気」の流れを調節する優れものなんです。
例えば、患者様の症状が左首、肩、腰、膝の痛みを同時に訴えておられた場合、この「百会」が有難いツボになります。
鍼灸師の免許を取って間もない今より未熟な僕は「痛いとこ鍼」に真剣に取り組んでいたため、左側の痛いとこに鍼をしていました。
左側の痛いとこに全部鍼をすると、患者様にも負担になりますし、痛みがスッキリ取れない時も多々ありました。

でも、この「百会」と気の流れ、そして痛みの関係が少し理解できてきまして、ある条件が整えばこの「百会」に一本鍼をすると全部の症状が消失するのです。(@_@)

その条件とは
1、痛みの各所がケガによるものでない。
2、痛みの各所に器質的変化がない。
　腫れ、水腫、腱やじん帯、筋肉の退行性変性等
3，痛みが片方に出ている。
4，脈診、舌診、腹診等で気が上半身の片側に傾いているかどうか。
そして、上記の条件を満たしていれば、首、肩、腰、膝の単独の痛みでも、効果があります。
「最近、膝が痛くて、ケガした覚えもないのに」みたいな場合で、この百会に助けられることが結構あります。
膝の痛みが頭の鍼で？みたいな感じですが、腰痛でも同じことが多々あります。
僕個人の解釈は痛みは「頭」で感じるものなので、体は何ともないのに頭が痛いと感じているのかなぁと、、、
元々、鍼をツボに刺す事は「脳」に刺激を入れる行為で、脳の持っている自然治癒力を発揮させているのかなぁ、、、と思っています。
東洋医学では「気」を一番重要視します。その「気」を調整するのが「百会」なんですね。