邪気と精気(正気)
2023/06/19
今回は体の不調と邪気、精気の関係を考察してみます。
東洋医学では邪気と精気のバランスが崩れると病気になると
考えます。ここでは精気を損なうものを全て邪気とします。
では、邪気とは何なのか分かりやすく考えてみましょう。
上の写真は外邪と言われ体の外から体の中へ侵入する邪気です。
それぞれの季節に対応した邪気があり、例えば冬なら「寒」
に侵されやすいといった具合です。
現代人は昔と違って冷暖房に守られていますので昔ほどでは
ありません。
そしてこの写真は体の中から起こる邪気を指します。
例えば憂いすぎると「脾」を病み、悲しみ過ぎると「肺」
を病むといった具合です。現代風にいうと自律神経失調の
ような感じです。恐怖や驚きは「腎」を病みますが、「腎」
は髪の毛も支配しています。「あまりの恐怖で髪が一晩で真っ白
になった」とかも聞いたことがあるかもしれません。
現代人はこの体の中から起こる邪気が一番多いのかもしれません。
そしてもう一つが「飲食」「房事」「過労」です。
「飲食」は食べ過ぎは勿論ですが、現代人に一番問題なのが添加物です。
マ〇ド〇ナ〇ド等のファストフード、レトルト、超加工食品を摂取する量が
多いほど病気になります。先進国でガンが増えているのは日本だけです。
添加物の基準も世界一ゆるく「世界のゴミ箱」と言われてます。
添加物全てを防げませんから排泄することを考えましょう( ´∀` )
排泄の要は腸活です。
「房事」は適度であれば精気を高めますが過度になると逆に損ないます。
「過労」は睡眠不足や働きすぎです。現代人は昔に比べ家事労働に
よる過労は少ないかもしれませんがその分精神疲労が多いかもしれません。
次は「精気」についてです。
分かりやすく現代風にいうと免疫力、自然治癒力、健全な精神を維持する
気力、副腎、胸腺、脳下垂体等の内分泌系、、、こんな感じでしょうか。
精気が邪気に負けると不調をきたします。邪気が旺盛であっても精気が充実
していれば問題になりません。
逆に邪気が少なくても精気が不足していれば不調になります。
一番大事なのは「精気」を損なわないこと、そして精気が足りなければ
補うこと。
現代人は邪気旺盛になりやすい環境に置かれています( ´∀` )