冷えは万病の元
2023/07/13
今回は「冷え」についてです。
冷え性といえば女性の方々にとっては年中の悩みの種ではないでしょうか。
男性に比べ筋肉量の少ない女性は冷えやすいとも言えます。
「冷え」は東洋医学では外邪に相当し外部から体へ侵入するものと考えます。
ではどこから侵入するのでしょうか?
冷えの侵入経路
1、首の付け根から肩周辺の背中の上部分から
2,冷たい飲食物を摂取することによる口から
3,冷えた場所や足元に常に水があるような場所での作業による足元から
この3パターンに大別できると思います。
1の場合は風邪ひきになります。2と3の場合は冷えの初期では無症状の場合が
多いです。
「私、あまり風邪をひかないのよね。健康なのかしら。」と仰る場合でも舌の色や
脈、お腹の診察で冷えが判明することも多いです。そんなケースでは体の中に
「冷え」が居座り、冷えと親和性が高いために、背中から冷えが侵入しても体が
抵抗(頭痛、鼻水、発熱等のいわゆる風邪の症状)を示さないため風邪をひいた
という自覚が出来ないのです。つまり、冷えを追い出すことができずに内攻し最終的
には冷えにとって居心地よい下半身居座るのです。
このパターンは2と3のケースでも同様に起こります。
2の冷飲は1年中冷たい物ばかり摂っている方が多いです。冷蔵庫ができてから100年
くらいだと思いますからそれ以前の時代では現在のように冷たい物はなかったのです。
夏場になると暑いからと冷たいものばかり摂取していると気温が下がる秋から冬にかけ
て体の調子を崩します。本人は夏場の冷飲が原因とは全然気づいていません。
お酒類はアルコ-ルを含むためそれ程冷えません。
甘いペットボトル飲料や冷たいお茶、コーヒー等が一番冷える。
3の場合は冷蔵庫での作業や寒い時期の外での作業、足元が常に濡れている場所等で
冷えが足元から入ります。「腎」が堅牢でしっかりしていれば冷えに対抗できますが
疲労が重なると侵入されます。
冷えの程度
1おヘソと恥骨の間を触って冷えているか
2おヘソと恥骨の間をおヘソから下に向かって押さえていきどの辺りが痛むか
恥骨に近ければ近いほど冷えが強い。
3恥骨の骨事体を押さえて痛みがあれば一番冷えがきつい
冷えの対策
A冷えの侵入経路の1,2,3をできる限り避ける。
B汗をかく(汗から邪気が抜けていきます。)
C筋トレや半身浴
D早寝早起き
E保温
F酢を飲む
等色々あります。
冷えを放置しても何も良い事はありません。万病の元。