美顔と表情筋
2023/09/21
美顔の為に表情筋のトレーニングをする際の注意点について考察して
みたいと思います。
御覧のようにお顔は筋肉だらけです。これらの筋肉が豊かな表情を作っています。
シワやタルミの原因は筋肉のみに焦点を当てた場合は各筋肉の緊張と弛緩のアンバランス
から生じます。血虚や血瘀により筋肉を滋養出来なくなると筋肉は固く萎縮し、筋力低下や
過度の緊張を生み出します。上の図で緊張した方が良い筋肉は上唇挙筋(鼻翼部含む)や
口角挙筋のみであとは弛緩した方が良いのです。
お顔の表情筋トレーニングの目的は血瘀や血虚で固まって萎縮した筋肉を蘇らせる事を
目的とするべきで筋力アップを目的としてはいけないと思います。
表情筋は骨格筋とは違います。
表情筋=皮膚から皮膚へ着くことが殆ど
骨格筋=骨から骨
ざっくりいうとこんな違いがありますが、これが大きな違いです。
筋肉は強力強大になればなるほど短く縮もうとします。筋肉は意識して動かそうとしていない時
でも脳からの指令を常に受けているので常にある程度緊張しています。
筋肉の収縮の仕方には2種類あります。
等張性運動と等尺性運動です。
等張性運動=筋肉の長さを変えながら一定の力で収縮させる運動(アイソトニック)
バーベルを持ちながら肘を曲げたり伸ばしたりする運動
等尺性運動=筋肉の長さを変えずに一定の力で筋肉に緊張を与える(アイソメトリック)
腕立てを途中で止めてそのままの姿勢を維持する
お顔のシワ、タルミ対策ではどちらの運動がより適しているのでしょうか?
答えは断然、等尺性運動です。表情筋は皮膚から皮膚へ着くことが多いので筋肉の長さを
変える等張性運動はかえってシワやタルミを強調する可能性が大です。
針を顔にして電気を流したり、低周波を当てるのも等張性運動になるのであまり好ましくない。
ですのでお顔の運動は唇(歯ではない)でスプーンの端をくわえて落とさないように先端を
上下に揺らしたり、鼻をじっとすぼめた状態で1分間維持したりのような運動が好ましいです。