コロナ感染症後遺症の東洋医学的考察 #コロナ後遺症 #倦怠感 #ブレインフォグ
2022/08/01
コロナ後遺症の症候群を自分なりに東洋医学的に考察したいと思います。まず、現在のオミクロンは
東洋医学では「温病」に分類されるのかなぁと思います。「あっ!風ひきそう」と感じたらすぐに漢方の銀翹散を
服用するのが良いのかなと思います。しかし、運悪く病邪が内攻すると症状がひどくなります。胃腸症状や潮熱(発熱と緩解)、
又はもっと進むと肺炎にまで進行する可能性もあります。めでたくコロナに打ち勝って完治する方が大多数だと思いますが、
中には後遺症に長期的に悩まされる方もいらっしゃいます。後遺症の症状として多いのが倦怠感、頭痛、無気力、うつ様症状、
すぐ横になりたい、物忘れ、計算力低下、ブレインフォグ、脱毛等があるのではないでしょうか。
これらの症状を東洋医学的に診断するなら「腎気虚」、「脾気虚」、「血虚」の単独又は併発と捉えられるのではないでしょうか。
西洋医学的には様々な論文等でコロナ感染後にEBウイルス、ヒトヘルペスウイルス6の活性化がみられこれらが後遺症の原因としたり、動物実験
ではコロナ後遺症にアセチルコリンの投与によって改善が見られた等の報告があるようです。これらのウイルスの再活性化には副腎皮質
の機能低下が隠れているのでは?と疑われております。副腎皮質は東洋医学では五臓の「腎」に相当します。
実際に当院の患者様でコロナ後の倦怠感で来院された方をじ「腎気虚」で治療したところ大変良好な結果を得ました。
ブレインフォグや計算力低下、頭痛等は「脾気虚」に相当し脱毛は「血虚」にあたります。五臓を治療することにより副腎の機能が高まり
EBウイルスやヒトヘルペスウイルス6等の再活性化を抑え込めるのではないでしょうか。