#ギックリ腰 #腰痛
2023/02/10
70代男性、3週間前から腰が痛くなり整形外科にてレントゲンを撮り「年相応」と言われ鎮痛剤とシップを処方される。痛みが全然軽減しないので家族に連れられ来院。症状は動き始めの痛みとふとした時の激痛。靴下が履けない。舌をみると写真のような白い状態。(この写真は本人の舌ではありませんが僕が撮り忘れてしまったので他から引用)脈はやや速かった。通常、冷えの場合は脈は遅くなるものですが、冷えがひどい場合は早くなることもあります。この方が来院時にウオーターサーバーから冷たい水をゴクゴク飲んでおられたので冷えているのではないかと思いながら舌をみるとやはりかなり冷えている状態です。
詳しく問診していくと腰痛になる前に少し寒気がして風邪をひいたか?と思っていたらそのうちに寒気が失せてから腰が痛くなったようです。
つまり冷えが「太陽」の上半身背中から入り、常々の冷飲から「寒邪」を駆逐できずに内攻し、腰痛に至ったものと思います。動き始めの痛みはスターティングペインといい、「外邪」の関与を示します。治療は外邪の駆逐と温補が主体となります。
照海、陽池、肺愈、腎愈にお灸、三陰交、陰陵泉に灸頭鍼、右側の痛みが強く出ていて右金門鍼。そして心包経にレーザー施術を行い、左腎経別に鍼施術で一回目を終えました。3日後に来院いただき前回の施術後のお話を伺いました。「先生、普段汗を余りかかないのですが、その日は汗がよく出て、少しおう吐しました。」やはり冷えが内攻し腰痛を起こしていました。「外邪」が入った入口がら出ていくとこのような「好転反応」が出ることがあります。冷えは氷のようなイメージで、マイナス1度の氷とマイナス20度の氷では溶ける速度が違います。この方は昔から常日頃に冷たい物ばかり好んでいたようです。季節の旬の物を摂り、冷飲を止めるようにお話しいたしました。マイナス20度の氷ですね( ´∀` ) おう吐して発汗したことにより冷えは
溶け始めています。何度かの施術が必
要ですが、必ず改善していくでしょう