#50肩 #肩関節周囲炎 #石灰沈着
2023/02/20
#50肩 #肩関節周囲炎 #石灰沈着
50代の男性、昨年11月頃スポーツ中に右肩から転倒して右肩を強打。ケガをした直後は肩は挙げずらかったが何とか挙がった。その日の晩から今日まで就寝中に右肩が疼きだした。疼かない日はないという。自然に治るかと思い放置していたようで、たまらず今年の1月末頃に整形外科を受診。
レントゲンの結果は白い影が肩に見られ、石灰が沈着しているかもしれないとの診断で、抗炎剤、シップを処方され2週間経過しても改善が見られず知人の紹介で当院受診。症状としては
1、夜中の疼き(毎日欠かさず)
2、結滞結髪動作ができない。(帯を締めたり髪を洗う仕草)
3,肩が痛くて挙がらない。
圧痛をみると肩峰下部には(写真の→あたり)なく、結節間溝のやや内側(ツボでいうと肩前)に圧痛があり、石灰沈着の際のペインフルアークサイン(肩を挙げた時、ある角度からある角度の間だけで痛みが生じる)がなかった。現在の状態を推察すると、毎晩疼くという事は肩に炎症がある、石灰沈着が進んでいれば、圧痛やペインフルアークサインが顕著になるはず、なので石灰沈着はそれほどでは現在はなく肩を打ち付けたことによる全体的な炎症、循環不全、そして炎症を収める自然治癒力の低下(副腎機能の低下)が主であると断じました。
腹診により右上半身に「気」が偏在していたので、百会(右)、右陽溪、右滑肉門、左中封に鍼施術。副腎強化のために腰椎2番から5番までを遠絡療法にて施術。施術後は右肩がスッと挙がってご本人もビックリ(*_*)しておられました。これから就寝時の疼きが減っていけば順調に改善していくと思います。