左肘痛　＃肘筋　＃テニス肘　＃外側上顆炎

40代男性　2か月前にダンベルで上腕二頭筋をトレーニング中に

肘を曲げた時に痛みが発生。痛みは肘を曲げた時に出来るシワの

辺りが痛む。この2か月の間に鍼治療を4回受け、8割程改善したが

残りの2割が全然改善せず、ネットで検索して当院を受診。

症状をつぶさに見て、触れていくと肘を曲げた時に痛く、伸ばす時

は痛くない。外側上顆炎の感じもない。上腕二頭筋腱を押すと多少

痛むが肘を曲げた時の痛みとは違う感じと。ではと、肘の後ろ側の肘筋

を狙って押すと痛みが強く、また、肘を曲げた時と同じような痛みが

再現されました。よって、肘を曲げた時の前側（上腕二頭筋腱）の痛みは

後ろ側の肘筋に原因があると診断しました。

肘筋は

これです。小さい筋肉ですがとても大事で、上腕三頭筋と協力して

肘を伸ばしたり、肘を曲げた時に関節包が巻き込まれないように適度

に作用します。以前にも何度かお話してますが（憶えてる読者は皆無

だと思います）この付近の痛みは手の少陽三焦経に属していて腰椎の

1番から5番までに原因があります。それに冷たい物や甘い物の摂り過ぎ

により症状がでます。肘筋はとても小さい筋肉ですので鍼を直接するのは

憚れるので三焦経の中渚、液門に鍼をして、腹部の右下に反応が強かった

ので右の曲泉、陰谷、腎愈に鍼。そして督脈の水分、気海、関元、石門に

レーザー治療をいたしました。施術後に肘を曲げてもらったところ

「あれ？！すごく軽く曲がります。まだ痛みはありますが、全然軽いです」

冷たい物と甘い物を控えるようにお話しして、施術をあと4回ほどお受け

頂くようにお話しいたしました。

骨格筋はほとんどが拮抗筋を持ちますが、拮抗筋（肘筋）が邪魔をして

肘を曲げる筋肉（上腕二頭筋）に痛みを起こしていました。