不眠症
2023/10/12
東洋医学的な不眠症は以下の証があります。
1=心火
五臓の心が熱を帯びる。元来、心は心臓も含むので熱を持ちやすい。
熱により脳が興奮する。
2=心脾両虚
くよくよ悩み過ぎて胃腸の同化作用を損ない気と血が不足する。
神志が不安定になり、血の不足はやはり熱を生じ脳を興奮させる。
3=陰虚火旺
不摂生や過労で腎を損ない、やはり熱を生じ、脳を興奮させる。
4=心胆気虚
ストレスや恐怖心で気を損なう。怖がり屋に多い。
5=肝火
肝気がうっ滞して熱を帯びて肝火となる。やはり熱が生じ脳を興奮させる。
6=血虚
血の不足により神志が乱れ、やはり熱を生じ脳を興奮させる。
7=痰熱
ストレスや暴飲暴食で痰飲を形成し熱を持ち、やはり脳を興奮させる。
このタイプは胃腸の弱い人に多い。
以上、証は様々ですが、熱が睡眠を邪魔しています。
治療は清熱と証に応じた臓腑に施術します。
60代女性 慢性的な不眠に悩む。
初診時の舌の状態がこちら。
御覧のように舌下静脈がヘビのようにうねっています。
血瘀と陰虚、血虚が混在しています。陰虚、血虚は熱を生じます。
脾経と腎経を施術し血瘀を駆逐するように施術いたしました。
施術直後がこちら。
舌下静脈が薄くなり、舌の色も重黒い感じが改善されました。
「何だか身体から嫌な物が抜けて、スッキリした感じがします。」
( ´∀` )