#舌と全身
2023/03/07
#舌と全身
東洋医学では舌の状態をとても重要視しています。舌に現れる苔の色、質、舌本体の色や形状などによって体のどの部分に異常があるのかを判断する重要な要素です。東洋医学においてはレントゲン写真のようなものです。例えば舌の中央に白いペンキのような苔がべったりとついていたら、胃腸の調子を崩し、「湿痰」(代謝産物の邪気で湿気と熱が合わさったもの)が存在するという印です。舌尖に赤い点や赤味があれば首から上の部分に熱が籠っている。という具合に判別可能なのです。例えば、患者様が「腰が痛い」と仰られて舌をみて患者様の右側の部分に赤や黒い感じ、苔がはげているというようなものがみられれば、患者に「腰の右側がお辛いのでは?」と言いますと「先生。何故分かったんですか!」と言われます。そのくらい舌には正確に体の状態が表れます。
非常に奥が深く勉強し尽くしても全然足らないので、日々精進の毎日です。